Blenderでアニメ調にレンダリングする方法①~"Toon Kit"を使って、アニメ風の作品を作ろう!~

有料高性能アドオン「Toon Kit」を使ってアニメ風のシェーダーを作成する方法をご紹介します。
Blenderを、アニメ風にレンダリング可能なアドオン「Toon Kit」の紹介はこちらの動画から
「Toon Kit」のダウンロードはこちらから
アドオンのダウンロードに関してはこちらのページで解説しています。

「Toon Kit」の使う前に
レンダラ―はCyclesを選択する
「Toon Kit」はEEVEEでは機能しません。よってCyclesで作業を進めていく必要があります。次のように、レンダーセッティングを「Cycles」に切り替えます。
"Open Shading Lanuage"を有効にする
レンダラ―の「Open Shading Language」にチェックを入れましょう。
チェックが入っていないと、「Toon Kit」は機能しません。

「Toon Kit」の使い方
任意のオブジェクトを追加していきます。
今回は、次のようなイスのモデルを追加していきます。
こちらのイスのモデルは、こちらのページからダウンロードできます。
https://www.cgtrader.com/items/2397542/download-page
オブジェクトマテリアルを設定していきます。
新規シェーダーを追加します。
「Shift + A」>「ToonKit」>「EasyToon」を追加します。
「EasyToon」では、マテリアルに輪郭線やトーンを追加することができます。
今回は下のイラストのようなアニメ調のシェーダーを製作していきます。
まずは、下記のようにノードを繋ぎます。

ミックスノードは、色と色を合成するときに使用するノードで
単色のみならず、頂点カラーやテクスチャなど、色情報であればソケットに繋ぐことができます。
今回は、「Easy Toon」シェーダーとテクスチャを繋いでいます。
Blenderのノードは、マテリアルノードにしろコンポジットノードにしろ、合成をする場合には、上下のソケットのうち上のソケットに下のソケットを合成します。
上下の順番を間違えがちなので覚えておきましょう。
「 Easy Toon」シェーダーから「シェーディング」ソケットを接続し、RGBミックス「乗算」で重ねていきます。

次に、「 Toon Kit」>「Effect」>「Rim」を選択。
下のようにアニメや漫画によくみられるドットトーンを再現してみましょう。

「Easy Toon」シェーダーを接続し、「Rim」内「ハードネス」のソケットに、「Easy Toon」>「テクスチャ」>「パターン」>「Halftone」を接続します。
カラーランプを追加して、リム内にハーフトーンが描画されるように接続し、RGBミックスノードに「Rim」と「カラーランプ」を接続して、描画モード「スクリーン」で重ねます。
これで、「Easy Toon」シェーダーの影がハーフトーン柄になります。
下のように、カラーミックスノードで元のノードに繋ぎ合わせます。


最後に、輪郭線をつけていきましょう。
輪郭線は、「Toon Kit」>「Effect」>「LineArt」で追加できます。
“Line Style”の項目を「0」に設定し、「Toon Kit」>「Effect」>「Line Style」を追加します。
「Line Art」の「サイズ」のソケットに、「Line Style」のソケットを接続します。

「Line Style」の設定は下記のようにします。

すると次のように、アニメ調のシェーダーを作成することができます。


動画で解説:動画で詳しい解説を見る
「Toon Kit」まとめ
今回はBlenderの有料アドオン「Toon Kit」を活用して、アニメ調の作品を作成する方法について解説していきました。
チュートリアルに使用したBlendファイル
上記も参考に、ぜひアニメ調の作品制作をしてみてください!